ひっつき虫

動物や人の衣服にくっ付く植物の種子、俗に「ひっつき虫」です。いちょう公園や下田公園を散歩して見つけた種類を集めました。ひっつく方法には鈎状の構造によるものや、粘液によるもの等があります。鈎状の構造物は雌しべや萼、果皮などが変化したものです。

オナモミ属

「ひっつき虫」と言えばオナモミです。子供の頃、友達の背中にくっつけて遊んだ思い出があります。今では公園内を散歩していても殆ど見なくなりました。古くからあるオナモミは絶滅危惧種になってしまいました。写真はオオオナモミで外来種だそうです。いちょう公園の北側で見つけました。

棘のある部分は総苞で2個の雌花を包んでいます。果実の上部には先端が2つに分かれた雌しべが2つ見えます。(赤茶色の部分)

ヌスビトハギ

こちらも子供の頃、草むらを歩くとよくひっついてくるのを覚えています。形がユニークだったからかもしれません。果実の表面に先の曲がった白い毛が沢山あり、面でひっつきます。以外にひっつく力は強いです。

ひっつくだけでなく、子房からどんな過程を経てこのような形になるのかも興味深いです。
ヌスビトハギはマメ科の植物ですが、種子1個ごと節に分かれるので節果と呼ばれます。

キンミズヒキ

鉤状の棘は萼だそうです。中に種子がひとつ入っています。

ミズヒキ

雌しべの先端が鉤状になっています。

イノコヅチ属

果実の苞葉が外向きに反り返っていて衣服に引っかかります。

写真は下田公園で撮影したヒカゲイノコヅチです。同属のヒナタイノコヅチはいちょう公園の北側でよく見かけます。

ハエドクソウ

萼の先端が鉤状に曲がって引っかかります。漢字では蠅毒草と書き、ハエトリ紙に使われたからだそうです。

オククルマムグラ

果実に多数の鉤状の刺が有ります。

ウマノミツバ

果実に多数の鉤状の棘が有ります。2個の果実が密着していて引っかかる時2つに割れます。

ダイコンソウ

果実1個に一つの鉤状の刺が有り、くっつくときは果実ごとバラバラになります。鉤は雌しべが変化したものです。

チヂミザサ(縮み笹)

長く伸びた芒(のぎ)に粘液が付いていて張り付くそうです。芒は果実を茎から外す効果もあるかもしれませせん。

キツネノボタン

果実1個に一つの鉤状の刺が有り、くっつくときはバラバラになります。鉤は雌しべが変化したものです。

ノブキ

腺毛から出る粘着物質でひっつきます。果実の形はおもしろいですが綺麗な花を咲かせます。暗い林道でよく見ます。

メナモミ属

腺毛から出る粘着物質でひっつきます。ひっつく力は弱く、突っついていたら頭花ごと取れ、触っていると簡単にバラバラになりました。腺毛の突起でひっつく効果もありそうです。

メナモミは下田公園で、コメナモミはいちょう公園の北側で見つけました。